昭和の終わりころ、とあるスーパーの経営者と養鶏場の指導員の青年の出会いがありました。
何を思ったのか鶏を見つめている青年の横で会社の儲からないぶりを語り始めた経営者。
聞いていた青年がひとこと「そんなの簡単だよ」(津軽弁から翻訳)と答えた。
経営者は詳しい説明を求めます。
「会社組織を部門に分けて損益計算をして、儲かってない部門を0か+にすれば、最後に儲かる部門しか残らない」という青年。
「すぐにうちに来てくれ」と青年をスカウトした経営者。住居を用意して、盛岡に連れてきました。
解説
元気がでるシステムの基本概念その1 部門損益
ここでいう部門は、会社組織の工場、営業、総務といった職制の部門分けではなく、スーパーの肉、野菜、魚、一般のように同じ商品カテゴリーを部門とする。
全く違っている商品ジャンルはそれで一部門とする。
とあるスーパーでは、スーパー複数店のほかに、飲食店、ボーリング場、レンタルビデオ、書店といった部門を持っていた。
部門損益を出した結果、レンタルビデオが最初の注力点となった。
(続く)